周知の如く、昨日10月1日2018年の医学・生理学賞を京都大学特別教授の本庶佑氏が合衆国のジェームズ・アリソン氏と共に受賞しました。 免疫を抑制する蛋白質を発見、その働きを阻害することで免疫機能を高めるメカニズムは、癌免疫治療薬【オプジーボ】の開発に寄与との事です。 免疫チェックポイント阻害薬を開発したアリソン氏と共に新たな癌治療法を開発、多くの癌患者に希望をもたらしました。 ...
周知の如く、昨日10月1日2018年の医学・生理学賞を京都大学特別教授の本庶佑氏が合衆国のジェームズ・アリソン氏と共に受賞しました。
免疫を抑制する蛋白質を発見、その働きを阻害することで免疫機能を高めるメカニズムは、癌免疫治療薬【オプジーボ】の開発に寄与との事です。
免疫チェックポイント阻害薬を開発したアリソン氏と共に新たな癌治療法を開発、多くの癌患者に希望をもたらしました。
続きは次項で。
昨日(2017年10月5日)カズオ・イシグロ氏へのノーベル文学賞授賞が発表されました。 ここで多くを語るまでもなく、受賞が遅すぎた位の作家です。 日系人であるという親近感を超越して、優れた実験的な作品を多く創造した作家でもありますが、私が最も興味を惹かれたのは2005年の『私を離さないで』原題 "Never Let Me Go" です。 「人間とは何か」「生命とは何か」という根源的な問題提起...
昨日(2017年10月5日)カズオ・イシグロ氏へのノーベル文学賞授賞が発表されました。
ここで多くを語るまでもなく、受賞が遅すぎた位の作家です。
日系人であるという親近感を超越して、優れた実験的な作品を多く創造した作家でもありますが、私が最も興味を惹かれたのは2005年の『私を離さないで』原題 "Never Let Me Go" です。
「人間とは何か」「生命とは何か」という根源的な問題提起のある作品です。
2010年映画化もされ、2014年は多部未華子さん主演で舞台化、2016年は綾瀬はるかさん主演でTVドラマにもなりました。
ご存じの方も多いと思います。
続きは次項で。
前項の続きです。 本当に最高の勲章に相応しい人と、私は述べてきましたが、 1970年3月31日の【よど号ハイジャック事件】に遭遇されて以来 ご本人は名誉欲を超越していらっしゃった様です。 欲が有るとするなら五欲の上にある欲、強いて言うなら 「より多くの人の命を救いたい」という欲があったから、 或いは(特定の宗教に関する考察は控えますが)何か見えざる力が氏を地上に使わして...
前項の続きです。
本当に最高の勲章に相応しい人と、私は述べてきましたが、
1970年3月31日の【よど号ハイジャック事件】に遭遇されて以来
ご本人は名誉欲を超越していらっしゃった様です。
欲が有るとするなら五欲の上にある欲、強いて言うなら
「より多くの人の命を救いたい」という欲があったから、
或いは(特定の宗教に関する考察は控えますが)何か見えざる力が氏を地上に使わして、より多くの命を救う為、氏に105歳という長寿と現役の医師としての衰えない能力をもたらしたのではないか。
それこそが、何にも勝る真の勲章では無かったのか、そう感じます。
前項の続きです。 国家の基準は知りませんが、より多くの(日本の叙勲の基準としては日本国民の命となりますが、より一般的に)人の命を『救った人』日野原氏の活動はこの上なく尊いと思います。 前述の【地下鉄サリン事件】の迅速かつ大規模な救助活動だけではありません。 日本初の所謂【人間ドック】、【予防医学】【生活習慣病】【終末期医療】といった概念の普及によって、日本人の平均余命を延ばし...
前項の続きです。
国家の基準は知りませんが、より多くの(日本の叙勲の基準としては日本国民の命となりますが、より一般的に)人の命を『救った人』日野原氏の活動はこの上なく尊いと思います。
前述の【地下鉄サリン事件】の迅速かつ大規模な救助活動だけではありません。
日本初の所謂【人間ドック】、【予防医学】【生活習慣病】【終末期医療】といった概念の普及によって、日本人の平均余命を延ばしました。
また死に向かう旅路を安らかにすることによって救われた人も多いかと思います。
続きは次項で。
前項の続きです。 より多くの人間を『殺した』或いは『見殺しにした』人物への最高位の叙勲は不思議です。 ただルメイ氏の場合軍隊という組織の一員として命令に従ったのであり、彼の個人的な意思で日本人を殺戮した訳ではないという理屈は立ちます。 また当時は戦争と言う「敵を多く殺すことが正義」と見做されていた特殊な状況下であり、平時に同胞を見殺しにした人物とは性格が違うと言えます。 無...
前項の続きです。
より多くの人間を『殺した』或いは『見殺しにした』人物への最高位の叙勲は不思議です。
ただルメイ氏の場合軍隊という組織の一員として命令に従ったのであり、彼の個人的な意思で日本人を殺戮した訳ではないという理屈は立ちます。
また当時は戦争と言う「敵を多く殺すことが正義」と見做されていた特殊な状況下であり、平時に同胞を見殺しにした人物とは性格が違うと言えます。
無論殺人は殺人であり、正当化することはできませんがルメイ氏自身も、もし合衆国が負けていれば【戦争犯罪人】として裁かれるとの覚悟はあったようです。
続きは次項で。
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